技術情報管理

在庫消化による設変

Change Based on Quantity

安全性への対処のような緊急度が要求される設計変更以外は、通常、在庫を使い切った時点で変更が実施される。この方法を在庫消化による設変といい、普通、新品目を旧品目の子品目として登録し、旧品目の製品構成に在庫指定の設変であることを示す区分と変更を実施する在庫数とを指定して対処する。たとえば、図の場合、旧品目は部品bであり、その子品目として、新部品dが登録される。 MRPでは、部品bの所要量計画を行い、在庫引当の結果、在庫数が10個になった時期以降の計画は、部品dの所要量計画として行われる。新品目を旧品目の下位に位置付けた部品表は、実際の品目の構成とは違ったものである。これは、MRPシステムが在庫数で設計変更を行うための簡便法である。設計変更が実施されたなら、不要となった旧部品をはずして、本来の品目の構成にもどす必要がある。

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